マツマスアドバイス(仮)

喘息の豆知識

寒さもいよいよ厳しくなり、冬も本番となってきましたね。
喘息も悪化しやすい時期ですので、前回に引き続き、今回は喘息治療薬の重要性についてお話したいと思います。

喘息発作が無くても薬は必要?

喘息の薬は大きく分けて、毎日規則的に

使用する「長期管理薬」と、喘息発作が

起きた時だけ使う「発作治療薬」の

2種類があります。発作治療薬は、

発作が起きていなければ使う必要は

ありませんが、長期管理薬は喘息の発作が出ていなくても使い続ける必要があります。これは何故でしょうか?
喘息の発作が出ていなければ喘息は治っているとつい考えてしまいがちですが、自覚症状が何もなくても、気道の炎症が完全に治っているわけではありません。
自覚症状が出ていないからと、気道の炎症をほったらかしにしていると、気付かない間に取り込む酸素が少なくなり、少し動いただけで息切れがしたり、ちょっとした刺激で大きな発作を起こしやすくなったりします。
さらに、長期管理薬の使用を怠り発作を繰り返していると、徐々に気道の壁が厚くなり、気道が狭い状態が慢性化してしまいます。これは「気道のリモデリング」と呼ばれており、リモデリングが起きるとなかなか元の状態には戻りません。そうなると薬も効きにくくなり、難治化・重症化につながってしまいます。このようなことにならないように、調子が良くても喘息の薬は勝手に止めないようにしてくださいね!

喘息の豆知識

喘息の発作時はとても苦しいものです。ここでは、そのような呼吸苦になった時に呼吸を少し楽にする方法を紹介します。
私達の身体は、日中立っている間は、緩やかな曲線を描いており、そのアーチが保たれている間は気道もある程度の幅を持っていますが、横になることによって全体のラインが平坦になると、気道の幅もまた変化し、呼吸が苦しくなることがあります。特に顎が上がると気道が狭くなりやすいです。
これとは逆に、呼吸苦になった時に呼吸が楽になる体位があります。横になった状態で、ベッドの背もたれやクッションなどを使って上半身を三十度から四十五度の範囲で起こしてあげると、横隔膜が下がり、肺への圧迫が減少して呼吸が楽になります。この体位は半座位またはファーラー位と呼ばれています。体がずれやすい場合は膝を少し上げると良いでしょう。他にも、座った状態でクッション等適度な大きさのものを抱えて前傾を保つことでも呼吸は楽になります。
ただし、これらはあくまで呼吸苦時の応急処置的な対応になります。発作治療薬を使っても発作が治まらない時などは速やかに医療機関を受診するようにしてください。